令和7年12月26日、「令和8年度政府予算案」が閣議決定されました。
一般会計の総額は、令和7年度当初予算比で7兆114億円増の122兆3,092億円となり、過去最大を更新しています。社会保障関係費や防衛費、国債の利払いや償還に充てる国債費の増加により、歳出規模は引き続き拡大しています。なお、社会保障関係費については、前年度比7,621億円増の39兆559億円となっています。
詳しくは、財務省資料をご確認ください。令和8年度予算政府案
予算編成のプロセス
政府の予算は、毎年おおむね次のようなプロセスを経て編成されます。
まず、夏頃(例年8月前後)に、各省庁が翌年度に実施したい施策や事業を整理し、必要な予算額を「概算要求」として提出します。この段階では、後の調整を前提として、各省庁が事業の優先順位を示しながら、比較的大きめの金額を要求するのが一般的です。
その後、提出された概算要求を基に、財務省と各省庁との間でヒアリングや折衝が行われます。
財務省は、国全体の財政状況や歳出規模を踏まえつつ、個別事業の必要性や予算水準について各省庁と調整を進めます。
こうした調整を経て、12月中旬頃に財務省原案が取りまとめられ、さらに首相や関係閣僚の要望を反映した政府案が、12月下旬に決定されます。
最終的には、年明け以降に国会での審議(1月~3月)を経て、当該年度の予算が正式に成立します。
厚労省主要助成金の概算要求の概要
令和8年度に向けて厚生労働省が概算要求を行っている主な助成金(業務改善助成金・キャリアアップ助成金・人材開発支援助成金)について、現時点で公表されている資料は以下の通りです。



現時点では、各助成金の支給要件や助成額、申請手続きなどは確定しておらず、今後、国会審議を経て予算が成立した後に、要綱や手引きが順次公表される予定となっています。実際の助成金活用にあたっては、制度確定後の最新情報を確認したうえで、申請要件やスケジュールを整理する必要があります。
要綱やQ&A等が公表され次第、内容を確認し、助成金制度の概要について引き続き整理していく予定です。最新情報については、当ホームページにて随時お知らせいたします。

